一般水力発電システム
特長
重電機器からエレクトロニクスに至る総合技術を活かした高度なプラントエンジニアリングを有する富士電機の水力発電設備は、1975年頃から合理的な標準化を手掛け、次の特長を有します。
- 高い信頼性
- 優れた特性(発生電力最大化)
- コンパクト設計
- 保守の省力化
- 経済性
- 製造?據付工期の短縮
- 発電所建屋の建設費低減
水力発電設備の適用例
- ダムの河川維持用水
- 農業用水
- 上下水道
- 工業用水
- 一般工業プラントの冷卻水など
適応範囲
富士電機では、出力50kW以上において、広い範囲の個々の水力諸元に対し、最も適した特性の水車形式を選定して頂くように多くの形式の標準水車を取り揃えています。
標準水車形式 | 有効落差 (m) |
出力 (kW) |
特長 | 高効率運転適用 |
---|---|---|---|---|
橫軸 ベルトン水車 |
75以上 | 100以上 | 変流量、特性が良い、保守性に優れている | ○ |
立軸 ベルトン水車 |
200以上 | 4000以上 | ||
橫軸 フランシス水車 |
17?300 | 400?5000 | 代表的形式の水車、構造簡単、保守性に優れている | × |
立軸 フランシス水車 |
30?300 | 2000?20000 | ||
クロスフロー 水車 |
7.5?80 | 50?1000 | 構造簡単、安値、変流量、特性が良い | ○ |
カプラン水車 | 10?70 | 1000以上 | 変流量、変落差、特性が良い | ○ |
バルブ水車 | 5?25 | 1000以上 | 変流量、変落差、特性が良く効率が高い、土木費が低廉 | ○ |
パッケージ式 バルブ水車 |
5?18 | 150?3500 | 変流量、変落差、特性が良く効率が高い、土木費が極めて低廉 | ○ ただしランナ徑≧1.0mφ |
S形 チューブラ水車 |
3?18 | 50?5000 | 変流量、変落差、特性が良く、建築費が低廉 | ○ ただしランナ徑≧0.8mφ |
主な水車形式
主な水車形式一覧

S形チューブラ水車

S形フランシス水車

クロスフロー水車

ペルトン水車

カプラン水車

バルブ水車
水車形式選定表
水車の特性や経済性を考慮し、最も合理的な選定基準を表示致しました。

標準水車用の発電機
水車用の発電機は、大別して誘導発電機と同期発電機に分類されます。富士電機は経済性?保守性の観點から以下の適用を推奨しています。(同期発電機は標準水車形式の全出力範囲に適用可能です。)
富士電機の水車用発電機の標準仕様
項目 | 形式 | |
---|---|---|
三相回転界磁同期発電機 | 三相かご形誘導発電機 | |
保護方式 | 保護型(IP20) | 保護型(IP20) |
冷卻方式 | 1000kVA以上 出口管通風形(IC21) 1000kVA未満 自由通風形(ICO1) |
1000kW以上 出口管通風形(IC21) 1000kW未満 自由通風形(ICO1) |
定格の種類 | 連続定格 | 連続定格 |
出力(範囲) | 標準水車の全範囲 | 5000kW以下 |
電圧(V)出力による | 3300 6600 |
220, 440 3300 6600 |
周波數 | 50または60 | 50または60 |
回転方向 | 標準回転方向 | 標準回転方向 |
絶縁の種類 | F種 | F種 |
原動機 | 富士標準水車に直結または増速結合 | 富士標準水車に直結または増速結合 |
勵磁方式 | ブラシレス勵磁方式 | ? |
巻線溫度上昇溫度(℃) 固定子(埋込溫度計法) 回転子(抵抗法) |
100 110 |
100 ? |
適用規格 | JEC-2130(2000) | JEC-2137(2000) |
誘導発電機の特徴(同期発電機に対する比較)
長所 | 短所 |
---|---|
|
|